腹が立つ時は自分の抽象度を上げよう

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

腹が立ったり憤りを感じる時は自分の信念に反したことが起こってる

ある人に嫌な出来事がありました。私から見たらそんなに気にすることでも、、、というところでしたが、その人にはそれがすごく嫌だったみたいです。

その時はかなり神経質になっておられ、「・・なことを言われた」「不条理な扱いを受けた」と感じておられました。

何かに腹がたつ時や憤りを感じる時は、自分の信念に反したことが起こっています。「人はこう振舞うべきだ」とか、「・・なことはすべきでない」と、自分の価値基準や信念基準に反したことが起こります。そのため、腹が立ったり、バカにされた、無下に扱われたなど思います。

自分の基準が前提にあるので、相手がすることはすべてそのフィルターにある価値基準(検閲)に引っかかり、判断されます。引っかかるたびにあなたはいちいち苛立ち、ちっともわかってもらえてないと思います。

その基準の領域が狭ければ狭いほど自分の了見が狭いということです。狭く低くなればなるほど「こうでなければいけない」という自分のルールが厳しくなります。その分「許せん!」という思いも強くなります。それだけならまだしも怒りにかまけて、誇大妄想をしがちです。

「あの人は悪意を持って・・をした」「あの人は私のことを嫌っている」「みんなが私のことを笑っている」などと、どんどん妄想は自分の都合のいいように広がっていきます。
そして「だから私は被害者なのだ」という結論に行き着きます。

けれどもそういう風に考えてしまう自分も嫌なので、自己嫌悪に陥ります。そうやって思考をぐるぐると巡らせます。

あなたにとっての大問題は他の人にとっては取るに足らないことかもしれない

しかしながら横から客観的に見ている限りは「気にしなきゃいいのに。考えすぎちゃう?」「そんな風に受け取ってるのはあなたでは?実際の状況は違うと思うよ」と思います。でもその人にとっては大問題なんですね。

現実は往々にそういうもので、本来問題はないんです。あなたが気にするから、問題視するから問題と感じます。出来事は純粋に起こったことだけなので、そこに色付けする自分の思考に気をつけたいですね。

それに気づくには視野を高く持つこと、俯瞰的視野を持って物事を見ることです。
つまり抽象度を高く持つということです。

「私はこういう信念を持っているけど、あの人にそれは重要ではない」ということを理解し、違う考えや価値観があるのだと受け入れることができます。そうすれば腹がたつことありません。

相手に非があると思うなら、「人間ができてないな」とか、「あんなんじゃどこかで痛い目に合うね」と他人事として受け流して、全然気になりません。

つまりあなたは相手にしないし、問題にもしないのです。あなたはもっと高い次元から物事が観れるから。上から目線で見るってわけではなくてね。

苛立った時は、相手のせいして腹をたてるよりは、自分の視点が近眼になっていないか?チェックしましょう

だって腹が立っているのはあなたであって相手ではないですから。その人のふるまいにも問題があるかもしれませんが、「腹がたつ」はあなたの感情です。相手の感情ではありません。

また、それはあなたの考え方や反応の仕方であって、「あなた自身」ではありません。
ここも気をつけましょう。

自分が悪いんだと罪悪感を感じるのではなく、あなたが身にまとっている考え方を見直せばいいだけです。「あなたの考え方」はあなた自身ではないです。身にまとっている服のようなものです。そこも勘違いしないようにしましょう。

腹が立ったり苛立ったりした時は、自分が近眼的視点になってないか?チェックするいい機会です。そういう時はたいてい近眼的視点になっているうえ、繰り返しその視点からだけでその物事を判断しています。その視点から繰り返し考えているから、その思考が強化されてしまいます。

まずは一つの考えや感情に固執している自分に気づくこと。

気づいたら、自分の本当の気持ちを客観的に感じてみましょう。そして違う視点や考え方を探します。自分にとって損な観念、信念、価値観に気付いたらポイしてしまいましょう。

(pmb160718)