自分の強みを知りたい、活かしたい。
私たちはそう思います。
しかし自分の強みは自分が普通にできることだったりするので、自分ではわかりにくいです。人ができなくて、自分が当たり前にできることがあれば、それが強みと言えます。
と私は強みについて思っていました。
自分にとっては普通にできることでも、他の人はそうでなかったりするので、そんな時にはその能力を求められることになります。
なりゆきで自分の強みを使って人の役に立っていることも少なくないでしょう。
苫米地英人博士の著書『なりたい自分になれる就活の極意』という本にこんなことが書かれていました。
強みというのは、相手側にとって価値ある機能のことです。お互いの関係性の中で決まるわけですから、相手にとって重要ではない機能をいくらアピールしたところで、それは強みとなりません。
会社にとって重要な機能を自分が提供できることがわかれば、それがあなたの強みです。
これを読んで気づいたことは、視点の違いです。
一般的には「自分の強みがわかれば、それを仕事などに活かしたい」と思います。だから強みを知って何ができるかを考えたいと思います。
しかし苫米地博士は、強みは「相手側にとって価値ある機能」だと言います。
「初めに自分ありき」が前者だとすると、こちらは「初めに相手ありき」です。
最終的にはどちらも「自分の得意とする機能(強み)を他者に役立てる」というところに辿り着きます。
しかし、自分の強みを知ってそれを有利に用いようとするのと、相手にとって何が必要か?を見て、自分に提供できるものがあれば提供して、それが強みとなる、というのとでは立ち位置が違います。
前者は「自分の売り」が中心であり、後者は「相手にとって価値あること」が中心となっています。考え方が逆です。
どちらのマインドで普段過ごしているか?で、自分の立ち振る舞いがずいぶんと変わりそうです。
自分のために強みを活かすのではなく(それはそれでありですが)、他者が必要とすることで自分にできることを提供して役に立てば、自然と求められる人になります。
普段からそんな心がけで過ごしていると、いつのまにか引っ張りだこになっているかもしれませんね。
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