自己主張すると、受け入れてもらえない?

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人はあなたと違う体験をしている

自己主張することと、まわりと調和すること。

この二つを天秤にかけて悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか?
かくいう私も昔はけっこうこういうことで悩みましたね。

やりたいことをすること、自己主張することはわがままだと親には言われてたし。

「自己主張すると、受け入れてもらえない」と思っている人は、「人は自分とは違う」ということがなかなか認識できません。
頭でわかっているつもりでも、全然わかっていません。

自分が考えているように人も考えているはずだ、と無意識に自分の価値観を人にも当てはめて、同意が欲しいと思います。

それを受け入れてもらえないと、自分を否定されたように感じ、「自分が悪いのだ、おかしいのだ」と主観的感情で傷つきます。

例えば、会った人が眉間にしわをよせ、無言でいたら「嫌われたかも?」と思ってしまいます。すぐに自分に対することとして理解しがちです。勝手に自分への反応としてリンクしてしまいます。

しかし、その人は頭痛がひどくてそんな風かもしれません。その態度は、あなたとはまったく関係ないかもしれません。

でもあなたの中でできあがるストーリーは「嫌われた」とか、彼氏なら「この人は別れるつもりだろう」などと妄想していきます。

感情をはさまず、客観的に判断する

自己主張すると、受け入れてもらえない。自分は人とは違う。どこかおかしい。
と感じる人は、「自分の主張は受け入れてもらえるはず」という前提(自分の思い込み)があるから受け入れてもらえないことに傷つきます。

人の基準は自分と同じと暗に思っています。
だから受け入れてもらえないと、自分が否定されたように感じて傷つきます。

「人と自分は違う」という視点に立っていれば、受け入れてもらえないことは
前提条件となります。

「私はこれを主張するけど、あなたは受け入れても受け入れなくてもいい。私はそれを気にしない。私は伝えたいから伝える。」になる方が自然ですね。

自分はこれが喜びだから、あなたにも伝える。
けどそれをどう受け取るかはあなたの勝手。

断ったとしても、それはあなたを拒否ったわけではなく、その主張に興味ないだけ。
だから断る。
しつこいとうざいから、接し方が邪険になる。

それを、嫌われた、いやらがれた、拒否されたと勝手に思って傷ついて、「自己主張すると、受け入れてもらえない。だからおとなしくしていよう」というプログラミングを自分の中に設定してしまいます。

いったんプログラミングされたら、それに沿って行動し、現実を見るようになります。

すると、自己主張すると、受け入れてもらえない現実に遭遇し、その価値観を強めていきます。そしてそれに合わせて、また別のプログラミングが上乗せされていきます。

自分軸で行動する

今回は、感情ベースで動いている人を例に出しているので、感情ベースで行動していない人にはわかりづらいことです。なぜなら、そういう人は、断ることとその人を否定することはまったく別物と理解しているからです。

だから、誘いを断られたとしても、「都合悪かったんだな」ですみます。
誘いを断られた → 嫌われたかも?とはなりません。

自己主張して、相手が受け入れなかったら、意見が違ったんだな、とか、アプローチの仕方を間違えたかな?と思います。そこに感情ははさみません。

私たちはつい、自分がしてもらうとうれしいことを人にもしますが、必ずしもそれが相手にとってもうれしいこととは限りません。

その人を喜ばせたいと思うなら、その人が喜ぶことをする必要があります。

その人を喜ばせたいのは、実は、自分の株を上げたいから、という下心が隠れていることはよくあります。

そういう場合は、喜んでもらえないと自分の期待が外れ、自分の存在価値が下がったように感じて落ち込んでしまいます。

自分にとって喜びだし、相手も嬉しいだろうと、サプライズバースデーパーティーを開催したとしても、その人が本当にそれを喜ぶかはわかりません。

「騒がしいのは嫌だからやめてよね」と思う人もいるでしょう。

「存在を否定される」のと、「ふるまいを拒否される」のは同じではないです。

自意識過剰な人は、すぐに自分への反応と見てしまいます。

あなたのことは好きだけど、あなたのその振る舞いは受け付けない、ということはあり得ます。

人間関係で悩んでいる人には、こういうすれ違いというか、取り越し苦労が悪化している場合がよくあります。相手は全然深刻に思ってないのに、自分は深刻に考えて状況を悪化させてしまいます。

人の反応を気にすると疲れます。

どんな反応をされようとも自分はこうしたい、自分がしたいことはこれ、と自分軸で行動できるなら、自分がやりたいからやったんだと自己満足であったとしても、自己完結できます。

悦月(えつき)

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