人生は小説のごとく辻褄があっている
あなたの今までの人生を振り返ると、何度か流れが変わるポイントがあったと思います。今のあなたの状況も何かしらきっかけがあったのではないでしょうか。
物語を見ていると、「主人公がこの道に進むためにはこの出来事が起こる必要があった」という設定が多々あります。逆な見方をすれば、「主人公がこの道を行くには、何かが起きなければいけない」ということになります。
それは親しい人の死かもしれないし、自分自身の挫折かもしれませんし、誰かとの出会いかもしれません。
私たちは、過去から未来に向けて一直線上に時間が進んでいる感覚を持っています。
しかし、「未来にあなたがそうなっているには、今、これが起きなければいけない」と考えると、未来の設定が先になっています。
未来にAさんと結婚しているなら、まずAさんとの出会いが必要になります。
そういうことです。
例えば、夫が浮気して離婚に至りましたが、その後、妻はその経験を生かし、離婚カウンセラーとなり、大成功した、とします。夫の浮気がきっかけとなり、大成功への道が開けました。
違う言い方をすれば、この女性がビジネスで大成功するには、夫の浮気という設定が求められた、とも言えます。
夫が浮気したから離婚して、起業したら大成功した。
↓
起業して大成功するには、彼女が自分でやっていこうと決心する何らかの出来事が必要だった。それが夫の浮気だった。
ということですね。
しかしこれは必ずしも夫の浮気がきっかけにならなくてもいいわけです。
夫がリストラにあって失業したから代わりに妻が仕事を始めたら大成功した、という話もありです。
どちらにしろ、今の生活を変えるきっかけが何かあります。
未来を設定したから、今これが起こる
あなたの今までの人生でもいろんな事例があるのではないでしょうか?
それを探ってみると、あるパターンが見えてくるかもしれません。
また、これをこれからの自分の人生に置き換えて想像してみましょう。
あなたは未来にこうなりたいとします。
では、その方向にあなたを決断させるきっかけは何?
どんなことが起こってあなたはその道に進むのか?
こういうことを未来日記として書くと楽しそうですね。
未来にこうなるから、今、こういうことが起きる。こういう出会いがある。
いろんな設定を考えてみてください。
また、「今こうなのは、未来にこうなるから」という設定も、自分に当てはめて
いろいろと考えてみると楽しいですね。
PS.
上述の女性が、「夫と幸せな家庭を築く」が自分の夢だと思っていたのに、離婚してビジネスで成功してしまったと思っているのか、
「自分の力をもっと試したい」というのが自分も知らない本心で、それが夫に浮気させ、離婚を導き、逆境を作り出すことで底力を呼び起こし、彼女を成功させたのか?
それは当人すら知らないこと…。
私にもわかりません。
悦月(えつき)