現実をどう受け止めるかはあなた次第
「起こっているすべてのことは自分の責任だと考えましょう」ということです。
では「コロナ危機も自己責任ですか?」と質問されるなら、「はい、そうです」と答えざるを得ません。
自己責任とは「あなたが引き起こした」ということではありません。
それをどう受けとめるのか?が自己責任だということです。
例えば、仕事が立ち行かなくなった、今後どうなるかわからないと言って、会社や政府やウイルスを責めたところで、あなたの状況が変わるわけではありません。遅かれ早かれ、似た状況が起こりうることは想定されてしかるべきです。
ここで、これは自分のせいではなく、コロナが悪い、政府が悪い、時期が悪いと他の何かが悪い、そのせいで自分は…と考えていても何も変わりません。
あなたが今、そのようであるのは、あなたによって引き起こされたものです。
状況がどうかということより、あなたがそれをどう受け止めて対応しているか?によって現実は変化していきます。
年収100万でも1000万でも1億でも不安な人は不安です。
社会的地位や収入が安定していたら安心というわけではありません。
外側より内側。その人の精神性や人間力、マインドセットが問われます。
「人の言うとおりにしていれば大丈夫」は思考停止状態
学生気分やサラリーマンマインドは、常識に合わせ、標準に合わせ、流行に合わせ、まわりの人に合わせます。マニュアルを探してその通りに動いて、そして「私はちゃんとやっている」と思います。
しかし、そのどこにあなたがいるのですか?
レールに乗って、マニュアルに従っていれば安全、という時代には、その通り
にしていれば問題なかったでしょう。それに沿って動くことが優秀とみなされてきました。
しかしこれからの時代は、マニュアルが通じなくなる時代です。自分で考え、選択し、行動する力がないと不安に悩み、右往左往してしまいます。
どこかに救済がある。正しい答えがある。
「それさえ見つかれば」と思っていたり、自分の人生を、誰か、何かに委ねたい、
決めて欲しいと思っていると、外に答えを探し求めます。
「素晴らしいパートナーにさえ出会えれば、私は幸せになれる」と思っているようなものです。
これは自分の幸せを他者に依存しています。
「誰かが私を幸せにしてくれる」と。
あなたには人生を変える力がある
それよりも、あなたがその答えを”作り出す側”になりましょう。
なぜ自分はマスクをするのか? 外出自粛をするのかしないのか?
この先どうなっていくのか? 自分はどうしたいのか?
そういうことについて自分の頭で考えましょう。
自分の頭で考えるとは、「私はこう考える」と自分の意見を持つことです。
もちろんコロナに限ったことではありません。
あらゆることについて言えます。
これは論理的に説明できるか、ということではありません。
直感でも感覚的でもいいです。
正しいか正しくないかよりも、あなたが思考力や知恵を身につけているかどうか?
そちらの方が大事です。
人に決めてもらう人生には自己成長はない
マニュアルや行動指針を求める人は自分の意見を人に委ねます。
自分で決断できないから人に意見やアドバイスを求めます。
自分で決めないのが自分で決めたくないからであれば、単に責任転嫁です。
人に決めてもらう人生を過ごしていると、運が良ければ守ってもらえますが、自己満足はあれど自己成長はありません。
あなたがどちらを求めているか?
安全を求めているのなら、安全を与えてくれそうな人に自分を委ねるのも良いでしょう。
もっと進化成長していきたいと思うなら、自分軸をしっかりと整えていきましょう。
これからは人に従うのではなく、「自分ならこうする」と考える力や自発性、想像力を持つことが大事です。
自分軸が定まっている人はブレることはない
今、アフターコロナについていろいろと言われています。
第二波はいつ来るの?財政破綻は起きるの?食糧難は来るの?何を準備したらいいの?
ちゃんとアンテナを張っていれば、適切な情報がやってきます。
ちゃんとしたアンテナを張れる人は自分軸がしっかりとしています。
軸がぐらついたまま情報収集してもロクな情報に出会わず、ますますぐらついてしまいます。
そもそも軸がしっかりしている人は、何の情報を得なくても、自分が何をするのか、どう動くのか、決めることができます。そして、淡々とやるべきことをやっていきます。
幹がしっかりしている木は、枝や葉が風にたなびいても、それに振り回されることなく、デンと構えています。
これはコロナ危機があろうとなかろうと同じことです。
人生にどのように向き合ってきたのか?
これからどのように向き合っていくのか?
自分でちゃんと思考しているのか?
人に選択をゆだねているのか?
マトリックスの映画を思い出します。
あなたはカプセルの中に入っていい夢を見続ける人でいたいのか?
それともその外に出て、”リアルライフ”を生きたいのか?
しかしそれさえもリアルなのか、夢なのかはわかりません。
まわりの人の顔色を伺って、人に合わせ、人の言うことを聞いて、人の色に染まってしまっている人は、自分の色を忘れています。
本当の自分に出会いたい、本質を知りたいと言いつつ、常に自分の外に原因や理由を見出します。
本質を生きている自分を先取りしよう
向き合っているつもりであっても、自分でも気づかずに巧妙にすり抜けてます。
何を追及するか?になってしまうと、ディテールの話になるのでずれていきます。
「なかなか変われません」という人は、巧妙に向き合っているフリをしています。「向き合っている(つもり)」がコンフォートゾーンになっています。向き合い続けている自分が心地よいので、そこにとどまってしまいます。
「本質を求め続ける自分」でなく、「本質を生きている自分」を心地良く感じ、そこがコンフォートゾーンになるなら、自然とそこに移行するでしょう。
自分がどう生きるか?について自分の考えやイメージを持っているなら、その自分を生きればいいのです。
他者や占い師はアドバイスやヒントは与えることはできます。が、あなたが自分で納得のいく答えを見つけ出さなければ、絵に描いた餅です。彼らが言うことを受け入れて従うのであれば、自分で見つけ出した答えではありません。
長い間、人に判断を委ねていたとしたら、すぐには見つからないでしょう。時間がかかってもいいので、自分は何を求めているのか?どうしたいのか?を探っていきましょう。
悦月(えつき)