シナリオは一つではない
世の中、新型コロナウイルスのことで持ちきりです。
一つのシナリオとして、景気が悪化し、財政破綻し、国同士、人同士がものを奪い合って争うというのがあります。
また別シナリオとして、人々が助け合いの方向に進み、国境や人種を超えて、分かち合いの精神が育まれていくというのもあります。
今はいろんな人がいろんな発信をしています。新型コロナウイルスの話題はアクセス数が上がるとして、それに関する情報を発信している人もいれば、人の役に立てばと有益な情報をアップしてくださっている人たちもいらっしゃいます。
私はいくつか聞きましたが、結局のところ、あんまり情報収集しなくてもいいかなと思いました。感化されやすくなります。(客観的に事実だけを述べるニュースをは見て良いと思いますが)
これは私の意見ですが、人の話はみんな、自分のストーリーを作ってるんだなと感じました。これは以前、スピリチュアルが流行った頃にも思ったことです。
スピリチュアル的な能力がある方が思い描く未来像、、、実際にそうなる可能性は秘めています。その方の影響力が強ければ強いほど、多くの人がそれに影響を受けます。その結果、それが現実化されていきます。
現実的なところを踏まえ、これからこうなると言っている人の言うことは正しいでしょう。
でも私は、やっぱり自分の思い描く世界が自分の現実となっていくんだなといろんな情報を聞いて改めて感じました。
だからこれからますますパラレルワールド感が増すのかな?と。
あなたはどの情報を信じるのか?
となると、ここで大切になってくるのは、どんな情報を信じるのか?ということと、意志力と創造力です。「創造力」は想像して現実に生み出す力です。
「想像力」としないのは、想像に逃げてしまうことがあるからです。
外で起こっている現象には目をつぶり、引きこもって自分の世界に逃げ込む。これはいっときの時間稼ぎでしかなく、何の解決にもなりません。
これから長期戦になると、人によってはタフな時期を過ごすことになるでしょう。
明るい未来ビジョンを持ち続けられるか?は大事ですね。
今後どんどんと現実が酷になってくると、全体の空気もどんより暗くなります。
それに呑まれないことが大切です。
私は、311後に感じた、集合意識的に「これはやばい」という重い空気をまだ今は感じてません。平常心の人も多いんだろうなと思います。
もっと危機感を持ったがいいという意見もあります。
情報は理性で受け取り、感情移入しない
ここで大切なのは、頭と心を切り離すことかと。
つまり、理性で考えることと、情動から動くことを分ける、ということ。
ロックダウンしそうだから大変だ!と恐れから備蓄に走るのと、そのうちロックダウンするかもしれないから必要なものは揃えておこうと事前に理性的に判断し、行動するのとは別です。
大地震が来たら怖いと毎日ビクビク恐れて過ごすのと、万が一そうなった時のために非常袋を作っておこうと準備するのとの違いですね。
楽観的になろう、前向きに捉えようといっても、現実的対応をしなくてもいいという話ではありません。
実際に備蓄をしたり非常袋を作ると、現実化を認めたことになるからやりたくないと言う人もいます。そう思うならそうしたらいいでしょう。それはその人にとっての現実です。
私は、現実的対応はしたがいい派です。
あなたは情報の上に立っているか、下にいるか?
また、情報収集について気づいたことがあります。
それは、あなたが情報の上に立っているか、下にいるか、ということです。
どういうことかと言いますと、「情報の上に立っている」時とは、世の中の流れはどうなっているか? 人々は何を感じているのか? ウイルスの感染状況はどうなのか?などを知るために情報収集をしている時です。
全体把握をしたいから情報を得ている、何か目的があって情報を探している、ということです。この時は情報の上に立っています。
「情報の下にいる」というのは、自分は無防備な状態で、「何が起こっているか知りたい、どうすればいいか教えて!」と受け身で情報を得る時。
「知りたい」という欲求は同じですが、理性的に全体把握をしたいとか、今何が起きているか知りたいのと、不安を解消するために、安心やよりどころを求めて情報を探すのとの違い、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。
前者が情報の上に立っていて、後者が情報の下にたっています。
また情報の上に立っているとしても、その情報がワイドショーだとすれば、情報の質はよくありません。どこから情報を得るのか?も大事です。
人の話すことを鵜呑みにしない
例えば、自分が信頼している人が流す情報を得る時は、その人の言うことは正しいと思って受け取りがちです。「この人がそう言っているからそうなんだ」と思います。
確かにそうかもしれませんが、その現実を受け入れるかどうかはあなた次第です。
自分より知識人だ、有識者だ、成功者だ、情報通だ、人格者だ、有名人だという思いがあると、ついつい鵜呑みしがちです。そこに自分の吟味がありません。
リーダーになる人は、多くの人に現状把握や今後の方向、ビジョンを見せて「こちらに道がありますよ」と教えてくれます。それに乗っかった人はその方向に向かいます。
それは全然OKなのですが、「この人が言うから大丈夫」「この人がそう言っているからそうなんだ」と思い込んでしまうのはどうかな?と思います。それは「依存」になってしまいます。
何を信じるにせよ、それを信じると決めたのは自分
極端な例で言えば、新興宗教ですよね。「グルの言うことは正しい」と鵜呑みにしてしまいます。自分を信じきれないから誰かにすがる場合もあれば、自分で選びたくないから人にまかせる場合もあります。
どちらにしろ決断を他人に委ねてます。
決断を人に委ねることは、自分の人生を人に委ねていることになります。
とはいえ、自分よりも視野が広く適切な判断をする人がいれば、それに従うほうがいい場合もあります。ここの見極めが難しいところです。
メンター的存在がいて、自分の思い込みや限界を外してくれるならば、それに抗うよりは素直に従うほうが変化が早いです。
信じるにしろ信じないにしろ、「私はこの人の言うことに同意する」「私はこの人の言うことに従うことに決める」と、ただ鵜呑みにするよりは、「自分でそう決めた」「自分がその現実を選んでいる」という意識感を持ちましょう。
その情報(現実)を自分が選んでいるという実感を持つことが大事です。
となれば、違う現実もあるとわかります。
違う情報(現実)を選ぶこともできると頭の隅に置いておけます。
情報の上にいると他の選択肢も見えてくる
情報の上に立つ人は、他の選択肢があることも知っています。
情報の下にいる人は、受け取った情報をそのまま信じてしまいますので、それが唯一の現実だと思い込みます。
その影響はかなり違ってきます。
情報の下にいると情報に振り回されます。「どうしたらいいかわからない」と自分が空っぽのところに、ドドドドーと情報が入ってきたら、冷静に処理できずアップアップして情報に溺れます。
情報の上にいると、高いところから水の流れを見ているようなもので、「この情報はあっちに流れていくんだな、これはこっちか」と俯瞰してみれます。
さて自分はどのゲームに参加しようかな?となります。
この差は大きいです。
どちらにしろあんまり情報収集に走らないがいいでしょう。ただでさえネガティブな情報が多いので、見ることを減らすほうがいいです。
時間ができた人は内的充実を養おう
多くの人が、普段はやれ仕事だ、買い物だ、飲み会だとなにかとやることがあります。
頭は常にフル回転し、雑念に追われています。
今、時間ができてしまった人は、心配するより内的充実を養う時期とすると良いでしょう。
趣味ややりたかったことをする
ゆっくり休む
家族と一緒に過ごす
教養を高めることをする
自然の中に行く
前向きに今後に向けての準備をする
などをして過ごしてはいかがでしょうか?
できるだけ、心を休め、感性を高めることをお勧めします。
普段と過ごし方が変わることで、今までとは違う価値観に気づき、今後に向けて新しいアイデアを思いつくかもしれません。
今、しっかり心身を休めることができると、今の状態が長期戦になっても心身ともに健全に対応できます。
医療現場や厳しい状況にある方々はそんな呑気なことを言っている場合ではありません。本当に大変だと思いますが、やはり目の前の現実に呑まれすぎると疲弊してしまいます。
「私は今、夢を見ている」と思って目の前のことに対応するのもひとつの手です。
情報を得るときは、常に疑う姿勢や、「この人はこういうゲームに乗っかってるんだ」という意識をもちましょう。
自分が乗っかりたいゲーム(現実)に乗っかるか、自分でゲームを作り出すか。
あなたのヒーローズ・ジャーニーが始まった
以前の記事に書きましたが、今、私たちそれぞれのヒーローズ・ジャーニーが始まったと考えてみてください。
現状の居心地よさが崩れ去り、荒野に放り出され、道の旅に出かける。そしてあなたはいろんな出来事や出会いを通して成長し、魔法の力を手に入れ、一回り大きくなって元の場所に戻って行く。
その旅の始まりです。
最初は今までの生活がぶち壊されます。
元の生活には戻れない状態になり、主人公は新たな人生の旅に出発します。
道中ではハードなこともありますが、大きな成長とミラクルが起こる前兆です。そのハードな時期をクリアすることで、新しい人生がひらけます。
どういう旅をして、どんな出会いがあり、どうなって戻ってきたいのか?
この巣ごもりの時期に力を蓄え、夢を膨らませて、冒険に出かける勇気を充電しておきましょう。
悦月(えつき)