人はあなたと違う見方、考え方をしている
私たちは普段、自分からみた視点で物事を体験します。
あなたからみたら、
「あの人は融通がきかなくて頑固だ」
と思える人も、
違う人からみたら、
「自分の意思を貫いてかっこいい」
と映るかもしれません。
あなたはあなたがみたいように物事をみています。他の人もまた自分が受け取りたいように物事を受け取っています。
それは自然な作用です。
が、
他の人は違う体験をしている
違う考え方や感じ方を持っている
ということを知っていなければ、あなたと違う意見や価値観がある人を受け入れがたく敬遠しがちです
「わかってもらえない」と嘆く人は、相手をわかろうとしていません。
「自分のことをわかってくれない」という思いが自分の心を占めます。
わかろうとしない相手が悪いと思っています。
自分が相手をわかろうとしていないことに気づきません。
そしてそういう場合、たいてい相手も「わかってもらえない」とか、「何度言ってもわからないやつだ」と感じています。
長年連れ添った夫婦がよく「わかりあえないことがわかった」と言います。
わかろうとするのをあきらめた時、そのままの相手を受け入れる心のスペースができるのでしょう。
相手になりきれば、違う風景が見えてくる
わかろうとする時に、私たちは自分の”土壌”でわかろうとします。
自分の立場や価値観から相手を見てわかろうとするからわからない。
完全に相手の立場に立ってみて初めて、自分に全く見えてなかった視点が見えてきます。
わかろうとすることは、自分が間違っていて、相手が正しいと認めることではありません。
相手は違う経験をし、違う価値観を持ち、違う考え方をしていることを知ること。
相手は自分と違う、ということを認め、その違いを受け入れることです。
同意はしてもしなくてもいいです。
この人は、こんなふうに考え、物事を受け取ってるんだなとそれを尊重しましょう。
犬は犬、猫は猫ですから。
価値観の違う相手から新しい視点を学ぶ
相手はどのように現実を見ているのか?を観察すると自分の視野も広がります。
「へえー、こんな見方や考え方があるのか!?」
と目からウロコが落ちることもあるでしょう。
自分と似た考え方や価値観の人とは共通項が多く、わかり合いやすいです。
この人はわかってくれるという安心感があります。
しかしそこに止まっていると、新しい考えが生まれてきません。
似たような価値観、生き方、考え方ですから。
もしあなたが今の人生を変えたいと思っているのなら、今まで関わったことがないタイプの人たちと出会ってみるのも一つの選択ですね。
悦月(えつき)