自我が最も恐れていることは?
私たちには「自我意識」があります。
そのおかげでいろんなことを認識して経験することができます。
自我意識が最も恐れていることは、「自分が消えてなくなること」。
ゆえに、
認めてほしい
受け入れてほしい
愛してほしい
どこかに属したい
という思いが生まれます。
自分という存在を認識できるならば、必ず自分以外の存在があります。
自我は自分というフィルターを通して外の世界を体験します。
内にある世界が外に投影されます。
映写機からスクリーンに投射すると映像が現れるように。
そしてその映像を「現実」と思い込んで、毎日を過ごしていきます。
何かに没頭しているときは、自分を忘れている
あなたが映画館にいて、映画を見ているとしましょう。
あなたが映画に集中していれば、自分が映画館にいることや、映画館の外で何が起こっているかは考えていません。映画に没頭しています。
自我が何かを体験している状態です。
映画のストーリーがあたかも現実であるかのように、あなたに迫ってきます。
映画を見ているときは、あなたはちゃんとそれが映画だと知っています。
日常では、自我が見ているスクリーン上の出来事をあなたは現実だと思っています。
映画が退屈だったらどうでしょう?
椅子の座り心地が気になったり、映画が終わったらあの店に行こうかな?
と映画以外のことも考え出します。
つまり、「映画の中の世界がすべてでない」ことを知っています。
スクリーンの外にも世界が広がり、
映画館の外にも世界があると信じています。
現実だと思っている世界がスクリーン上の映画だとしたら?
今度はズームアウトしていきましょう。
あなたは、映画館で映画を見ている自分がいるのを知っています。
その自分の毎日の生活も知っています。
自分が見ている映画のストーリーと、今の自分とを分けて考えることができます。
が、それもまたスクリーンに映し出される像なのだとしたら?
映画を見ている自分を知っている自分がいる
という映画を見ている自分がいるとしたら?
だんだんややこしくなってきますが(笑)
あなたが現実だと思っているものが、実はスクリーンに投影された映画であり、その意識の外には映画館に座っている自分がいて、またその外に世界が広がっていると考えてみてください。
もっとズームアウトすると、万華鏡のごとくずっと続きますね。
自分が知ることができる世界は、自分の認識の範囲内のみ
あなたが知ることができる世界は、あなたが認識できるところまでです。
だから常識や既存の知識にとらわれず、
「クリエイティブに思考する」
ことが大事です。
あなたの認識こそがあなたの世界を広げていけるし、
より良いものにしていけます。
自分の世界(認識)を変えることができるのは自分
思っている以上に、この世界は自分の思い通りになっています。
自分の人生のみでなく、それこそ世界そのものが。
私たちは自我を通してしか世界を体験できません。
ならば、自分の世界を変えることができるのは自分。
ただし自我がいくら頑張っても、それは自我の世界内の話。
そこを超えた世界へ踏み出すには、認識が変わるしかないです。
自我意識で必死になるのではなく、
いらないものを取り除いていく作業が大事です。
それは今の自分を放棄するに近い。
素の純粋な自分に戻っていくことで、
無限の可能性の世界が現れてきます。
しかしそうなってくると今度は
この現実の世界をいかに生きるかが
重要になってくるから面白いですね。
悦月(えつき)