不安になるのは想像力が足りないから

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霧の向こうにあるものは?

世の中が大きく変革しようとしている今、あなたはワクワクしていますか? それともオロオロしていますか?

濃い霧が出た時を想像してください。
1m先が真っ白でなにも見えません。

行き慣れた道だったら迷うこともありませんから安心して進めます。
どこに何があるかわかっていますから。

そんな時は「うわー、すごい濃い霧だー」とその霧の様子に驚いて、非日常的な風景にワクワクするかもしれません。

しかし全く知らない土地や山の中でそんな霧に囲まれたら、

「もし迷ってしまったらどうしよう?」
「1m先はどうなっているかわからない」

と不安になってしまいます。

この違いはなんでしょうか?
霧の濃さはどちらも同じです。

あなたがワクワクするか、オロオロするかは、よく知っている場所か、知らない場所かの違いです。

よく知っている場所であれば、霧の向こうにあるものを知っていますから、安心できます。
濃い霧を楽しむことすらできます。

知らない場所で不安になるのは、先に何があるかわからないからです。
見えないから不安になります。

つまづいたらどうしよう?
迷ったらどうしよう?

そんな心配が首をもたげてきます。

でも一歩一歩進んでいけば、懐中電灯で道を照らすのと同じで、歩くたびに道は現れます。
見える範囲でまわりをちゃんと確かめて歩けば、迷うことはないでしょう。

この時に大事なのは冷静でいることです。
冷静でいれば、適切な判断が下せます。

楽観的に想像力を働かせよう

悪い方に考えるのではなく、楽観的に想像力を働かせることが大事です。
逆境だとしても、そのピンチをチャンスに変えるのに必要なのは「動じない心」と「楽観的思考」です。

より良い未来をイメージできるか?
それとも不安を感じることに没頭するか?

前者は「どうにかなる」とイメージできます。なので、そのために必要な行動をとります。
その結果、どうにかなってしまいます。
なぜなら頭の中の映像が「どうにかなる未来」になっています。すると、そうなるように無意識に行動しますから、どうにかなってしまうのです。

後者は不安に没入してしまいます。不安が不安を呼び、ますます不安になることばかりが目につきます。そして、その不安を回避しようとする行動をとります。
そうすることによって、その不安を強化し、それは現実なのだと思い込みます。

日本で飢えて死ぬことは難しい

例えば、今、日本で飢えて死ぬ人はあまりいません。虐待に遭ったり、お年寄りが体が動かなくなって孤独死したり、人を頼ること恥ずかしさに餓死を選ぶ人は別ですが。

仕事がなくなっても餓死する前に、誰かどこかのお世話になったり、駆け込み寺みたいなところに行ったり、残飯をあさったりでどうにかなります。

仕事がなくなったら収入が得られなくなって、食べ物が手にはいらなくなって死んでしまう…と考えている人は少なくないでしょう。しかし不安を感じる理由の一つに「食べれなくなる、生活できなくなる」があります。

潜在的にもっている「食べれなくなって死ぬ」恐怖は根深いです。人類の歴史として飢餓の時代は長かったので、いまだに飢えて死ぬ恐怖がぬぐいきれてません。

「仕事がなくなった」→「一家が路頭に迷う」→「餓死」は実際は現実的ではありません。
そうなる前になんらかの収入源が見つかるかもしれません。実家や親戚、知人、生活保護等に頼ることもできるでしょう。

冷静にクリエイティブに考えると、道は開ける

頭をちゃんと働かせれば、どうにかなる道を見つけることができます。冷静に、かつクリエイティブに考えると方法はいろいろあるはずです。

不安や恐れはその想像力を奪い取ります。「仕事がなくなった」→「餓死」みたいに直結して考えてしまいます。冷静に考えればそうなる方が難しいですが、暗にそのように考えて不安を抱え込んでいます。

そんな時は「現実的に具体的にどうなっていくか?」を考えてもらうと、思っているほどひどいことは起こらないことに気づき、気持ちが楽になります。

究極、死ぬだけですから。
そして死は最後の苦しみです。
家族や大切な人、やり残したことがあるなら後ろ髪を引かれるでしょうが。

冷静に想像力を働かせて考えればどうにかなります。
パニクったり、メディアの不安の煽りに翻弄されると考える力を奪われます。
それには気をつけましょう。

恐怖が襲ってきた時は深呼吸して冷静になろう

例えば、山に登った時に怖いと感じることの一つは「道に迷った」と感じた時です。

知らない山ならなおさらです。
運悪ければ野宿や遭難になります。

その時、慌てて闇雲に歩けば、ますます道がわからなくなります。
地図で確認するなり、わかる場所まで引き返すなり、冷静な対応が求められます。

高めの山ではよく霧が出ます。
白い空間を淡々と歩いて行くことはよくあります。

目の前の道を間違わずに歩いていけば、迷うことなく進めます。

無事目的地に着くことを信じ、目の前の道を歩いて行くこと。

そうすればちゃんと到着できます。
霧が出ても、その向こうの風景がなくなることはありません。

その時に求められるのは、冷静さ、正しい判断力と強い精神力です。

曇りの日でも太陽は空の上にあります。
雪が積もっても地面はその下にあります。

日常生活が揺らいでも、それは霧と同じと思いましょう。
太陽のように、大地のように、大切な基盤は残ったままで、消えてなくなりません。

だから安心しましょう。

霧はいつか晴れます。
慌てず焦らず、今できることをひとつひとつやっていきましょう。

悦月(えつき)

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