不安や恐れのほとんどが想像したもの
私たちが持っている不安や恐れのほとんどが想像したものです。
過去の経験に基づいて、同じことを繰り返すまいとの教訓からくるものもあります。
それに従うことは「過去に生きている」ことと同じです。
その時のあなたと今のあなたは違っています。状況も違っています。
「過去そうだったから、これからもそう」という思考は短絡過ぎます。
それよりも「未来こうなっている(はずだ)から、今こうする」と考えるほうが良い未来がやってきます。もちろん「未来こうなっている」は良い未来をイメージしましょう。
「いやいや、未来がどうなるかわからないから不安なんですよ」という人もいるでしょう。
確かにそうです。未来がわからないから、私たちは不安になります。予想がつかないこと、どうなるかわからないことに対して不安になります。
その時の基準となるものは、自分の価値基準や過去の教訓です。辛さや後悔、恥ずかしさなどを覚えていて、今回はそうなるまいと警戒します。
私たちは、理解できないものがあれば、すでに「知っている何か」につなげて考えようとします。未来の出来事も、既知の過去の出来事と結びつけて考えようとします。
でもそれを続けていると、新しいことができません。
新しいことはすべて未知だし、どうなるかの確信は持てません。
人生が面白いのは、新しい経験があるから
やったことしかしない。
知らないことは知り得ない。
わからないことはしない。
と守備態勢になれば、何も新しいことは起こりません。
しかし、人生が面白いのは、新しい経験があるからです。
やったことのないこと、知らない感情、出来事に接する。
自分や人にこんなところがあったのか!と知る。
新しい発見の連続であれば、毎日がワクワクします。新しい出来事や人、知識に遭遇して自分の人間性を高めていけます。
子供は今を生きています。毎日、新しい発見をしているので、目をキラキラと輝かせています。
大人は「もう、それ知ってるよ」、「それ、体験したよ」「ああ、あれでしょ?」とスルーしします。スルーするわりには、「面白いことないかな?」と探しますが、不安が先立ち、やらずじまいか、中途半端で終わります。やらない言い訳が上手になり、自分すらも騙してしまいます。見栄と恐れと羞恥心で自分をがんじがらめにして新鮮な驚きや感動に封をしています。
あなたが思い描いていることが実現する
「未来に生きる」とは、「未来はこうなっている」という前提で行動することです。
具体的な目標設定をしてそれを目指して進むのとは違います。それは過去基準で決めていることなので、過去に基づいています。
ゴールは決めますが、どうやっていくかは、自分への挑戦の連続で、新しく切り開いていきます。
未来の自分が、今と変わらない自分であれば、現実も今の状態が続きます。
未来の自分が望みの人生を手に入れているのなら、現在のあなたがその自分になるのですから不安がることは何もありません。
過去の不安に基づいて未来を不安がると、それが現実になっていきます。
理想の未来に基づいて今から行動していけば、それが現実になっていきます。
どうせなら、望みの未来に近づいていきたいと思いませんか?
あなたが望む未来とは?
では、あなたが望む未来とは?
どんなものでしょうか?
今に満足していないといいながらも、どんな未来がほしいのか?が漠然としている人は多いです。
「幸せになりたい」
「素敵なパートナーや家族が欲しい」
「成功したい」「稼ぎたい」
「健康でいたい」
「生き生きと過ごしたい」
という理想はありますが、それらは自分の本当に欲しているのか、世間に流されてそう思っているのか?それによって自分の行動も違います。
ほとんどの人が過去を生きています。不安は過去に基づいています。「望み通りにならなかったらどうしよう?」とそのことばかりを考えています。
未来を生きる人は、「どうやってそれを実現しようか?」と考えます。不安もありますが、現状を守るより今を変えて新しい未来を作り出すことを重視しています。「その未来が実現できる自分」を見ています。
過去のイメージにとりつかれるより、明るい未来のイメージを自分の中に作っていきましょう。