「本当の自分」というと、
本当の自分になれば、やりたいことができる。
我慢せず、自分らしくあれる。
能力発揮して成功できる。
人に気兼ねせず、自由に好きなことをしている。
毎日が楽しく過ごせる。
こんなことを思い描いている人が多いと思います。
でもそれは、なんだかきれいにラップされたような雰囲気があります。
「本当の自分」と「今の自分」との違いは?
「本当の自分」と「今の自分」との違いはなんでしょうか?
考えてみてください。
本当の自分になったら、どんな風だと思っているのか?
今の自分はどんな風なのか?
理想の自分と本当の自分は同じなのか?違うのか?
赤ちゃんの頃は、”本来”のそのままの自分です。
まだ自我が芽生えてません。
自分のことを認識しておらず、周りの世界と自分と区別してません。
屈託のない純粋な赤ちゃんは天使のようです。
あなたはそうなりたいのでしょうか?
本当の自分、本来の自分になりたいと思いながら、
「じゃあ、どんな自分?」と聞かれても、
悩み事がなくって、自分のことが大好きで、
人とうまくコミュニケーションとれて、
やりたいことがやれて、、、
と自分のことなのに、一般的な答え止まりなことが多々あります。
「本当の自分」を理想化しない
周りのいうことを聞いて自分を抑えた生き方をしていると、
本当の自分にさえなれれば、うまくいくと思いがちです。
しかし「本当の自分」と「理想の自分」をごっちゃするのはやめましょう。
それは現実逃避です。
「本当」というのは、基準が曖昧です。
何を持って「本当」とするのか?
「本当の自分」の定義がはっきりしていません。
「本当の自分になれたら、キラキラ輝いて幸せになれる」
という曖昧なイメージに振り回されないように。
「本当の自分になりたい」が「現状(の自分)から逃げたい」という思いの
裏返しになっていないか、一度、見直してみましょう。
もともと持っていた素質や才能を活かそう
本当の自分、本来の自分、、、
それは、生まれてこのかた身につけてきた後天的なものを
すべて取り去ったあとで残るものではないでしょうか?
「本当の自分」とは、あなたそのものですから、
今の自分を否定する必要はありません。
現状の自分を認め、いいところ悪いところすべてを受け入れること。
そして、自分を許すこと。
自分を許すことができれば、いろんなしがらみから解放されます。
そのまんまの自分が基盤となり、その上に
後天的に学んだことや身につけたことが付加されます。
学習や経験が、あなたの潜在的可能性と役割のための成長の糧となり、
それを強化し、生かすことができれば本望でしょう。
経験してきたことはすべて無駄ではありません。
とはいえ、あなたの才能を制限する考えや価値観などは
早めに手放してしまいましょう。
悦月(えつき)