一生懸命頑張ると報われる?
私たちの生活の中では
「一生懸命頑張ったからこそ報われた」
と思う出来事がたくさんあります。
寒さを耐え忍んできたからこそ、春の暖かさが心地よい。
一生懸命マラソンを走ったからこそ、ゴクゴク飲む水が美味しい。
しんどくても山に登ったからこそ、、頂上の景色がサイコーだ。
試験勉強に頑張ったからこそ、やり遂げられた。
辛さ、悲しさを知っているからこそ、
楽しみ、喜び、幸福も一層感じられる。
これはその通りです。
ずっとラクで幸せで楽しい状態で、
辛い、しんどい、悔しい、悲しいという思いをしたことのない人と、
それらの感情を感じたことのある人とでは、
同じ幸せを感じたとしてもその実感は違うでしょう。
しかしこれを履き違えてはいけません。
幸せの引換券は必要ない
苦労してこそ、失敗してこそ、辛い思いをしてこそなんぼの人生だ
と思っているとそうなります。
つまり、
「幸せになるには、その代償を支払わなければならない」
と思っているとそうなるということです。
自分の成長のために、辛く難しい方向に進むのは自由です。
が、その前のマインドセットで、
「苦労しないとうまくいかない」
「辛い思いを経験しないと成功できない」
と思っているのなら、そこは見直すがいいでしょう。
マラソンを完走したい人は、
「しんどい思いをすれば完走できる」とは思っていません。
完走するためには、しんどくてもそれは許容範囲だと思っています。
ねばならないか? やりたいからやっているか?
昭和的な考えで、「頑張れば報われる」というのがあります。
がむしゃらに頑張るのはいいですが、その前提として、
「やりたいからやっているか?」を見てください。
やりたくてやっているなら、しんどくてもやれます。
「頑張らないと報われない」と思ってやっていると、
かなりエネルギーが消耗されます。
「ねばならない」と思っての行動ですから。
やりたいことをしている人はそれを努力とか、頑張っているとか思わず、
やりたいからやっています。
はたから見ていると、人一倍やっているように見えます。
が、本人は好きでやっています。
好きなことに打ち込める人はそれが当たり前
研究者やアーティストなどそうですね。
自分の研究や活動にのめり込んでずっとそれに関わっています。
答えが見つからなかったり、制作の行き詰まりで、
しんどく思うことは多々あります。
「産みの苦しみ」ですね。
それはその先に得たいものがあるから、その状態があるわけであって、
「悩めば答えが出る」と思っているわけではないです。
答えを出したいから、しんどい思いもなんのその、です。
しんどい思いをすれば、答えが出るのではありません。
今、我慢して働けば、将来は安泰か?
今、我慢して一生懸命働いて、お金を貯めておけば、老後が楽になる。
という思いも似てますね。
今、我慢してがんばれば、将来安泰だ。
今どきそう思っている人はそう多くないかもしれませんが、
習慣でそのように行動している人は多いでしょう。
ふと歩みを止めて、自分を見直してみましょう。
「頑張れば報われる」と思っていないか?
”あなたならではの才能”を活かせば、人生はうまくいく
それよりも、あなたが持っている ”あなたならではの才能”を活かすことが
一番あなたが報われることであり、世の中の役に立つことではないでしょうか?
”あなたならではの才能”は、誰もが秘めているものです。
本当はあなたは知っています。
それを心の奥底に閉じ込めているだけですから。
悦月(えつき)