エピソード0:やっぱりアートとパンクが私の原点だ!

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やっぱりアートとパンクが私の原点だ!

と思ったのは最近のこと。

どれほど遠回りしたのだろうか?と思えるほど、私はあちらこちらに寄り道しながら、今現在を迎えています。「最初っからわかっていたらまっすぐに進んだのに…」と思いますが、実際はそううまくはいきませんでした。

1番の原因は、親との長年の葛藤による心のブロック。ここから脱出するのに相当時間がかかりました。

「お前はダメだ」「人が見たらどう思うか?」「好きなことをしていたら生活できない」と言われ続け、それが呪いと化してました。

好きなことをして生きていきたいのに

好きなことをして生きていきたいのに、「そんなことをしていては生活していけない、まともに働きなさい」「凡人は凡人らしくあれ」と親に刷り込まれた悪魔のささやきが私の中で響き、行動にブレーキがかかります。

その頃の私には、まだそれに完全に打ち勝つほどの精神力はありませんでした。
それでも20歳で日本を飛び出して、パンクの地のロンドンに飛んでいきました。
親元を離れたのは18歳。高校を卒業して、地元を離れ、関西の短大に行きました。

今の私が「昔、パンクだった」といっても、みんな「え、まさか?」とビックリします。なぜなら今はそんな雰囲気出してないから。

「パンクってなに?」と思う人もいるでしょう。

タイヤのパンク…ではないですよ(笑)

パンクロック・ミュージックです。
セックスピストルズに代表される、
イギリス発祥の音楽。

音楽だけをパンクというのではなく、
パンクとは”生き方”だなと思うのです。

じゃあ、パンクな生き方ってどんなの?

というならば、
パンクロックは、反社会的、反体制的、既存のシステムや常識を打ち破ろうとする力、誰にも屈しない精神などが表現されたものと言えます。そういう音楽を好む人はそういう体質の人。

要するに、既存の常識というレールの上を歩きたくない人、そういうものに対して「くそくらえ」と思う反抗精神の旺盛な人たちの自己表現方法の一つだと言えます。

私は音楽は聞く方専門でしたが、保守的な片田舎の道徳的な親の元では、パンクロックを聞くことはかなり心の支えとなりました。

その後、私はイギリスに飛び、英語を学んだのち、美大に入り、現代アートの彫刻(立体造形)を専攻しました。

既存の枠に収まらず、新しい探求をして、それを表現していく人たちがアーティストです。内なる自己の表現の場合もあれば、社会や人の変革に向けての表現活動もあります。

常識的な親元で ”まともになるよう” に育てられ、それに対する違和感と抵抗感を感じ続けた反動で、レールから飛び出してしまいました。

おかげで、人とは違う人生を歩んできました。まあ、ほそぼそとですけど(笑)

今は親に感謝できるようになりました。彼らも大変だったと思います。

エピソード1へつづく

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