「手放したい」と願うと手放せない

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「手放したい」は執着

何かを手放したい、あるいは関わりたくないと思う時、避けたほうがいい時とそうでない時があります。

手放したい、避けたいと思うからには、よくない影響を受けているのでしょう。だからそこから逃れたいと思います。

が、手放したい、避けたい、排除したいと思っている間は、それから完全に離れることはできません。なぜなら自分がずっと心のどこかでそれにこだわっているから。

「もうそれについて考えるのはやめよう」と自分の心にフタをしたり、心の外に押し出したつもりでも、解決したわけではありません。

潜在意識には残っています。そこから生じるエネルギーが強ければ、そう思わせる出来事をひきおこすか、体に不調を起こします。

「信念」という習慣

自分がそこにこだわっているから、その現実を体験し、似たようなパターンが繰り返されます。
なんども繰り返されてきたことにより、そこで生成される思考パターンはあなたの確信となっています。その確信に基づいてあなたは物事を体験しています。

それは”信念という習慣”となり、あなたはその信念(習慣)のもとに行動します。

人はこんなものだ。
世の中はこんなものだ。
人生とはこんなものだ。
私とはこんな人だ、と。

いくら良い未来にしたいと思っても、罪悪感や恐怖心、自己否定、恨み、後悔などがあれば、その思いは足を引っ張ります。

成長の段階に合わせて取り組む

これも、それに向き合ったがいい人とそうでない人がいます。
それはその人がどの段階にいるか?によります。

それに向き合うことで、精神や感情が不安定になる人は、無理すると悪循環になります。そういう人は、できるだけそのことについて考えず、心安らぐことや楽しいことに気持ちを向けましょう。

まずは「自分はもう大丈夫」と思えるようになりましょう。
精神的に強くなって安定してから自分の不安や恐怖心に向き合います。

未来を観るから、今が変わる

何かをずっと避けていても、心にわだかまりが残っていたり、これではいけないという思いがあれば、いつか直面する時期がきます。

「これを乗り越えなければ、どうにかしなければ、次にいけない」と感じる時がきたら、その時はとことんやりましょう。
なぜならもう解決できる時期だから。早く直面してクリアしてしまいましょう。

その時のポイントは、「これを手放さなきゃ、いい未来が手に入らない」という考え方ではなく、「未来にこうなりたい、だからもうこの感情や思い、考え方はいらない」とフォーカスが未来にあることが大事です。

「これを手放しさえすれば、この未来が手に入る」という流れではなく、「この未来が欲しいからこれはもう手放す」です。そう思えたら、前向きにそれに対応できます。前者はエゴの恐れや不安からきていて、後者はワクワク感や情熱からきます。

あってもなくてもどっちでもいい

心が明るい未来に向かうことができれば、恐怖心はわざわざなくそうとしなくても自然淘汰されます。気になっていたことがいつのまにか気にならなくなっています。

しかしそうなるには、マインドの使い方を知っている方が早道です。
私のコーチングを受けた人の多くが、気にならなくなっていることにすら気づかないほど関心が変化しています。

こだわりがなくなれば、どうでもいいと感じます。
「あってもなくてもどっちでもいい」って感じですね。
「手放さないといけない」と思わなくなります。

「手放さないといけない」と思うなら、「それがあってはいけない」というこだわりが自分の中にあります。そこには何かしらの観念が潜んでいます。

その観念を変えるほどのゴールが見つかれば、自ら進んで自分を変えていくことになります。

こだわりは一つではなく、多数あります。が、ネックになっているのは一つか、二つでしょう。

玉ねぎの皮をむくように一つクリアしたら、また次と出てきます。
峠を越えたらだいぶん楽になります。その境目は、過去に向かっているか、未来に向かっているか、です。

気持ちが過去にこだわっているとしんどいですが、望みの未来に向かい始めると、生き生きとしてきます。

悦月

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